寒い日も増えてきて、あたたかい汁物がほっとする季節になりました。日本で最も広く愛されてきた汁物といえば、みそ汁。その発祥は鎌倉時代、庶民に親しまれるようになったのは江戸時代といわれます。
びっくりドンキーでも「みそ汁」はロングセラー。単品の注文数だけでいえば、実はびっくりドンキーNo.1のメニューです。
※2025年11月時点
素朴で、けれど奥深い。びっくりドンキーがみそ汁を大切にしてきた思いと、その取り組みについてご紹介します。
目次
昔すぎて、わからない!? びっくりドンキーのみそ汁の始まり
ごはんと一緒にお箸で食べるハンバーグの、よきパートナー。みそ汁は、びっくりドンキーに欠かせない定番メニューです。
では、びっくりドンキーではいつからみそ汁を提供しているのでしょうか。と、いうことをお伝えするために調査をしてみましたが…なんと結論は「わからない」でした。
みそ汁の存在を確認できた中で最も古い資料は、1977年のメニュー。びっくりドンキーの創業は1968年12月15日ですから、遅くとも創業から10年以内には既にみそ汁の提供を始めていたことになります。
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味のベースは、信州こし味噌と、何度も見直してきた出汁
このように、約50年以上の歴史を持つメニューですが、ずっと同じというわけではありません。びっくりドンキーのみそ汁は年々、アップデートを続けています。近年では2011年に「みそ汁品質向上活動」を社内で実施。様々な取り組みを行ってきました。
たとえば、味噌。日本には地域によって様々な種類の味噌がありますが、びっくりドンキーでは「信州こし味噌」を2015年から使用しています。これは「味噌の風味がより豊かなものを」という選定理由からです。
また、出汁も今までに何度も見直しを行ってきました。現在は、鰯節、鰹節、昆布、椎茸を中心にした出汁。食物アレルギーへの配慮から鯖節は使用していません。

今日は何のみそ汁? 3種類の具が週替わり
お店の入口にある「本日のみそ汁」というボードをご覧になったことはありますか? びっくりドンキーのみそ汁の具は必ず3種類。10種類以上ある中から、栄養や食べごたえ、彩りなどを考慮して組み合わせています。
どんな組み合わせが入っているかは週替わり。お店を訪れるたびに新しい出会いを楽しんでほしいという思いが込められています。また、みそ汁の食材調達を担当している高橋によれば「2026年から新しく登場予定の具もあります!」とのこと。「今日のみそ汁の具は何だろう?」と、ぜひお店で注目してみてくださいね。
ちなみに、高橋が個人的にお気に入りの組み合わせは「玉子、仙台麩、青ねぎ」だそう。「仙台麩の、油がちょっとジュワッとする感じが好きです」
「つくりたて」を追求するからこその「店内調理」と「105分」
びっくりドンキーのみそ汁は店内調理。出汁をとるところからお店で行っています。
できるだけつくりたてをご提供するために定めたルールは「105分」。つくりおきを最低限の量にとどめ、完成後105分以内を目安に提供しています。
食品ロスを最小限にするために、厨房では毎日、何度も、少ない量のみそ汁をこまめにつくっているのです。

蓋を開ける瞬間も、楽しんでほしいから
びっくりドンキーでは、蓋付きのお椀でみそ汁をご提供しています。ちょっとしたことではありますが、ココも丁寧に考え抜いたポイントです。できるだけ冷めないようにというのはもちろんですが、それだけではありません。
蓋を開け、湯気が立ち、味噌や出汁がフワッと香り、具が見える。みそ汁へのワクワク感が最高潮に達する瞬間ではないでしょうか。ご注文いただいたお客様に、そんなひとときも楽しんでいただきたいのです。
ハンバーグレストランが、みそ汁に力を注ぎ続ける理由
びっくりドンキーが、みそ汁に力を注いできたのはなぜなのか。仕入れの責任者である遠藤は「東北の食文化が根っこにあるのでは」と語ります。今では本部を北海道札幌市に置いているびっくりドンキーですが、創業の地は岩手県盛岡市。創業者の出身地も同様です。
「お米もみそ汁も日本全国で食べられていますが、東北は特に『おかずで、お米を、みそ汁と一緒に食べる』ことを大事にしてきた土地柄です。だから『ハンバーグだけでなく、お米も、みそ汁も、できるだけいいものを』という考えが、びっくりドンキーの根幹にはあるように思います」とのこと。
ひとつの仮説ではありますが、「ハンバーグ、お米、みそ汁」という、びっくりドンキーらしい独自のスタイルのルーツともいえそうです。

みそ汁を楽しめる「ドンキー満喫セット」始まっています!
12月は、びっくりドンキーの誕生月。期間限定メニュー「ドンキー満喫セット」は、びっくりドンキーの人気&定番メニューを丸ごと楽しめるセットです。もちろん、みそ汁も楽しめます。
ここだけの味わいを、どうぞ、じっくり満喫してください!





