家庭やお店から出る生ごみの内、まだ食べられるのに捨てられる食品が「食品ロス」。日本全国のお店で毎日お客様にお越しいただいているびっくりドンキーにとっても無視できない問題です。この食品ロスを削減するために、びっくりドンキーでは様々な取り組みを行っています。
日本人は「おにぎり1個分」の食品を毎日捨てている?
2023年度のデータによれば、日本で1年間に発生している食品ロスは464万トンにものぼります。このうち、家庭での食べ残しや、未開封のまま捨てられる食品などは233万トン。食品製造業や外食産業といった事業系の食品ロスは231万トンです。
日本の食品ロスを日本国民一人当たりに換算すると、おにぎり1個分(約102g)の食品が毎日捨てられていることになります。また、食料の多くを海外から輸入している日本では、わざわざ輸入したものを大量に捨てているともいえます。
このような問題の解決を目指し、日本では2019年に食品ロス削減推進法が施行され、10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」と定められました。
食べる前の段階でムダを出さないために
「食品ロスを減らそう」といっても「食べきれないほどの量を無理して食べよう」ということではありません。当たり前のことですが、まず重要になってくるのは、食べる前の段階でムダを出さないことです。
びっくりドンキーといえば、ボリューム満点といったイメージをお持ちの方も多いかもしれません。ですが、実は「自分にあったサイズ」のご注文もしやすくなっているのをご存じですか?ハンバーグのサイズを選べるのはもちろん、ハンバーグディッシュではライスを「普通」「小盛」「大盛り」を選ぶことも可能です。おなかの空き具合、食べられそうな量に合わせてご注文ください。
お子様の完食を応援する「もぐチャレ!!」
用意された食事は、体に無理のない範囲で食べきる。これもまた、食品ロスの削減につながります。びっくりドンキーではお子様に残さず食べる喜びを体験していただくことを目的として、お子様完食応援イベント「もぐチャレ!!」を実施しています。
対象は小学生以下のお客様。ご注文時に「もぐチャレ!!」への参加表明をしていただきます。するとテーブルには「もぐチャレ!!中」の旗が。お子様が無事に食べ終わると、日付とお名前を書いた表彰状をプレゼント。2回チャレンジを達成すると、3回目のご来店時にはデザートをプレゼントしています。
たとえば野菜など、お子様には苦手なものもあるかもしれません。ですが「挑戦してみよう!」と楽しく前向きな気持ちで、食べきることの習慣化に貢献できればと考えています。

どうしても食べきれないときは、お持ち帰りもOK
できたてのお食事を、お店で食べきっていただくのが一番。けれど、どうしても食べ残してしまうということもあるでしょう。
びっくりドンキーでは、2021年より食べ残しお持ち帰りルールを設定。お店での食べ残しをお客様にお持ち帰りいただけるよう、独自開発したFSC認証の紙製お持ち帰り容器(有料)をご用意しています。
また、環境省が推奨する食品ロス削減アクション「mottECO(モッテコ)」に、びっくりドンキーとして賛同。「食べ残さない」ことや「食べ残したものは自分の責任で持って帰り、ごみにしない」ことが当たり前になる社会を目指しています。

生ごみは資源として再利用
それでもなお、お店からは生ごみが出てしまいます。これらも、単に捨ててしまうのではなく、できるだけ再利用するようにしています。
びっくりドンキーでは、1996年に生ごみリサイクルの研究に着手。一部の店舗に、調理くずや食べ残しなどの生ごみを処理する機械を設置しています。生ごみを処理した「生ごみ資材」は全国にある協力農場へと運ばれて堆肥の原料となり、その堆肥はびっくりドンキーで使われる大根やお米づくりに使われています。また、生ごみをメタン発酵させ、発電のエネルギーとして使う取り組みも推進しています。

「食」は、環境の影響をストレートに受けるもの
びっくりドンキーでは、脱炭素社会の実現や資源循環の促進に向けて様々な取り組みを行っています。食材が生まれる農業、そして農業を取り巻く自然環境。環境への負荷をできる限り小さくすることは私たちの「食」を育み、「食」の安全・安心に直結するからです。
SDGsに関してやるべきことは多岐にわたり、複雑でわかりにくいものもあります。そんな中でも食品ロスの問題は、比較的、日々の食事の中でイメージしやすい事柄ではないでしょうか。
これからもびっくりドンキーは、食品ロスの問題についてお客様と一緒に「自分ごと」として考え、取り組んでいきたいと願っています。
「GOOD LIFE フェア 2025」に出展
2025年9月26日(金)〜28日(日)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「GOOD LIFE フェア 2025」に、びっくりドンキーブースが登場します。
この記事でもご紹介した取り組みに関するクイズラリーや、ライスの重さを当てるゲーム「もったいない!をなくそう ライスおもさぴったんこ!」など、お子様も楽しみながら食品ロスについての理解を深められる展示です。ぜひお越しください。




